行貞勲監督の計算、とても素晴らしかったと思います。

「今度は愛妻家」

とてもとても好きな映画。
この作品を見たのはこの映画が初めてなので、原作や舞台とは比べられませんが、行貞勲監督の計算、とても素晴らしかったと思います。
主人公の二人、素晴らしかったです。薬師丸ひろこは素晴らしくかわいい奥さんでした。ちょっとうざったくなる、旦那さんの気持ちも分かるような、でも愛がたくさん溢れて、子供のいないまま、かわいく年をとった奥さんをうまく演じていたと思います。
旦那さんが、またこれ、初めて見るような豊川悦司で、素晴らしかったです。チャーミングで、ダメダメ夫なわりに、愛すべき人、という感じで、奥さん同様、子供のいないまま、自分が子供のまま年をとった男性という感じがうまくでていました。

実は、切ない物語であったけれど、というよりも、本当は最初から寂しい状態であったのに、行貞監督の作り方によって、幸せな気持ちのまま、また、チャーミングな二人を思い切り愛してから、悲劇を迎えたので、彼と同じ気持ちを、より深く味わえた気がします。そして、彼のそれまでの行動を頭の中でグルグルと思い出して、より、彼を愛するようになる。
2回目に見る時は、既に何が起こったか知っているわけで、1回目とは違った見方をします。亡くなった奥さんを愛おしむ彼が切ないし、二人がまたまた愛おしいのです。
ただ、題名の「今度は愛妻家」。彼は、亡くなった奥さんを愛おしむ、想像の中の彼も、なかなかヒドい旦那さんでした。奥さんに甘えていたのかな。甘えることで愛していたのかもしれない。
助演の、石橋漣の包みこむ優しさが大きいし、水川あさみ、浜田学と迎えるクリスマス。みんなの、現実は難しくて切なく、悲しいけれど、支え合う、思い合う、愛が溢れていて、本当に温かいクリスマスでした。あと、井上用水の「夢の中へ」が良い!

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